(静かなる住宅の土台、その奥深くで…語り始める存在がいる)
コンクリート基礎:
「わたしは基礎。どんな家でも、わたしの上に建つ。言わば住宅界の“縁の下の力持ち”。誰も見てくれなくて結構。見返りも求めない。ただ、静かに、ただ、強く…地面に立つ家を支えている。」
(インスペクションマンのツッコミが飛んでくる)
インスペクションマン:
「おいおい、急に重すぎやろ!ヒーロー系か!もうちょっと柔らかくいこうや!」
コンクリート基礎:
「すまんな。でもな、ワシは中性化に怯えながら毎日暮らしてるんや…。劣化は見た目だけじゃわからん。内部で静かに進行していく。外からはまだ大丈夫に見えても、鉄筋が錆びた瞬間に、耐久性は一気に落ちる。そういう宿命なんや…。」
コンクリート基礎とは何者か?
はい、ここで解説パートに入りましょう。
コンクリート基礎は、住宅を支える構造の要(かなめ)。建物の荷重を地盤に伝えるという超重要な役目を担っています。
種類としては主にこの3つ:
種類 | 特徴 |
---|---|
布基礎 | 多くの戸建て住宅で採用。立ち上がりとフーチングで構成される。 |
ベタ基礎 | 床下全体をコンクリートで覆う。耐震性・防湿性に優れる。 |
独立基礎 | 柱だけを支える構造。倉庫や軽量建物に使用されることが多い。 |
コンクリートの“敵”とは何か?
敵1:中性化
「空気中の二酸化炭素と反応して、pHが下がる…すると内部の鉄筋が錆びやすくなる。」
敵2:水分の侵入
「水はワシの最大の敵や。鉄筋に達して錆を呼び、膨張→ひび割れ→剥離のコンボや。」
敵3:地盤の不均一沈下
「地盤がやわいと、ワシが頑張っても意味ないんや…。片方だけ沈んだら、ひび割れ確定や。」
敵4:施工不良(おい、手抜きすな)
「ジャンカ(コンクリートの充填不足)とか、鉄筋のかぶり厚さ不足とか…お願いやからちゃんと打ってくれ…!」
ホームインスペクターとしてのチェックポイント
さあ、これからホームインスペクターを目指すあなたに伝えたい、基礎チェックの心得や!
✅ ひび割れ(クラック)確認!
- ヘアークラック(幅0.3mm以下):表面だけなら経過観察でOK
- 構造クラック(幅0.5mm以上):鉄筋まで達してたらアウト!即対応!
インスペクションマン:
「幅測るにはクラックスケールな。あと深さも見るならピン式の計測器もええで。」
✅ 湿気・白華(エフロレッセンス)の確認
- 表面に白い粉が出てたら、内部に水分が侵入してる可能性アリ。
- 特に立ち上がりの内側、雨が染みこみやすい部分を重点的に。
✅ アンカーボルトの状態
- ズレ・腐食・欠損などは要チェック。
- 柱と基礎をつなぐ、命綱のような存在や。
「基礎」がしっかりしてる家は、長持ちする
コンクリート基礎は住宅の寿命に直結します。どんなにおしゃれなデザインでも、基礎がダメなら長くはもたん。
インスペクションで見つかる不具合の中でも、「基礎の劣化」はとてもクリティカル。早期発見・早期補修が命。
じゃあ、基礎に優しい暮らしって何?
① 雨水をためない外構設計
→ 基礎に直接水がかからんよう、水切りや勾配を工夫!
② 定期的な床下点検
→ 湿気やカビ、シロアリの兆候もチェック!
③ コンクリートの保護塗装
→ 必要なら基礎に撥水塗料を塗るのもアリ!
最後に:基礎の声を聞け
コンクリート基礎:
「見てくれなんてどうでもええ。ワシは、ずっと支えとる。人間が気づかんとこでも、重みを受け止めとる。せやから…たまには見に来てくれ。ひびが入ってないか、水がしみてないか、それだけでもええ。」
インスペクションマン:
「なんや、最後しんみりするな…わかったわかった、点検したる!」
コンクリート基礎(AIインスペクションマン):
「ふー、コンクリート基礎の着ぐるみって斬新やな。床下だけあって狭いわ」
インスペクションマン:
「おまえ着ぐるみかい!心配して損したわ!でも本物は気にせいよ。」