ホームインスペクション(住宅診断)が新築住宅の内覧会や建築中に入れられることも多くあります。
そのきっかけとして多いのが、実はこんなこと。
営業マンが調子良すぎる。
何だか実際の建築には関係なさそうですが、意外とこれでお悩みの方が多いです。
最初に入った展示場と営業マンに心奪われると、もうその家しか見えなくなります。どのメーカーもそんな仕掛けをしています。
まずは 第三者の相談窓口 を挟むのもお勧めです。
※第三の相談窓口は、展示場に行かなくても詳しい住宅の情報を得られる場所です。展示場ではないので激しい売り込みをされる心配はありません。
それでは今回はそんなところをポイントに話しますね。
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家づくりのポイントは営業マンとの相性!?
住宅展示場に行くと一番最初に接触するのがそのハウスメーカーの営業。この営業マンがどんな方かによってそのハウスメーカーにご縁があるかどうかが左右されるといっても過言ではないかもしれません。
営業マンとは言ってもその肩書は様々。ハウジングアドバイザーやら、コンシェルジュやら、マイスターやら色々な名称があります。そしてランクが上がるとゼネラルやらチーフやらディレクターやら色々とくっついてきます。
第一印象がとても大事で、ここでなんだか嫌な感じになると建物は良くてもちょっとあきらめたくなるかもしれませんね。逆にとても感じが良いと、もうそのハウスメーカーにメロメロなんてこともあり得ます。
もしかした家づくりとは出会いであり恋愛のようなものなのかもしれませんね。
ONLY YOUR DREAM…。殺し文句に要注意!
ここで少し注意するべきポイントをお話します。
売れる営業マンは殺し文句の一つや二つを持っているはずです。
以前とあるハウスメーカーにいた時に女性の営業マンが言っていました。
『私、お客様に契約をしてもらうための殺し文句があるんです…』
その人は決して営業っぽくないフツーの女性だったのです。
でも心に揺さぶりをかけるのが上手だったんでしょうね。
入社1年目なのにトップセールスでした。
その言葉を聞いたらもうその人(その建物)しか見えなくなる…。
それはそれで幸せなことだと思うのですが、家に住むのはあなたであり、家族です。出来るだけまわりの意見にも耳を傾けましょう。
心を揺さぶられるのは悪いとは言いません。
しかしその人がどれだけ自社の商品を熟知し、他と比べてどういった特徴があるのかを教えてもらうことはした方がよいでしょう。
その人、トップセールスでありながら、私にこんなことを聞いてきました。
『〇〇さん、うちの建物って何工法ですか?』
『在来工法(軸組工法)ですけど…』
知らなかったのですね…(笑)
『わが社はお客様の一生に一度の夢を売る仕事です!』
なんて言われて入社した会社。
本当に夢だけ売っていたというお話です。
『夢』オンリーの家づくり…恐ろしい。
冷静になることも必要です。
あなたがメロメロになるのも、その建物に惚れ込んでまわりが見えなくなるのも良いと思いますが、ひとまず冷静に考えることも必要です。
舞い上がり、思い込みで数千万のお買い物をするのは危険です。
ではどうしたらよいのでしょうか。
様々なハウスメーカーの建物を見ていて感じることがあります。
それは必ず得手不得手があること。
すべてのハウスメメーカーに於いてその建物が完璧というものはありません。絶対ということもありません。
なのでその営業マンに聞いてみましょう
『御社の建物の 弱点 は何ですか?』
『ありませんよ』なんて答えが返ってきたらちょっと疑いましょうね。
断りづらいくらい営業マンと仲良くなってしまった場合は…
これよくありますね。
営業マンと子供や奥さんがものすごく仲良しになってしまい、なんだか断りづらい状況。どうしようって思うかもしれませんが、これも営業マンの作戦の場合があります。
インスペクションマンは悲惨なトラブルになった現場に行くこともあります。営業さんはものすごく相性が良くてその人に惚れて購入した…。
なのに…。という話。
もちろん営業マンは悪くないのかもしれませんが、最終的に購入するのはその会社が建てる『家』です。その家は営業マンだけでは建ちません。もちろん営業マンがコントロールできないことも沢山あります。
営業マンを買うわけではありません。
営業マンの人柄に惚れ込んで買う家は危険です。
そもそも良い家、良い工務店、ハウスメーカーなら、営業マンなど関係なく買いたくなるはず。
最初からごめんなさいのお別れの可能性や、結論を話すタイミングや方法を伝えておくのも方法のひとつかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか?
営業マンはあなたを騙そうとしてるのではありません。
営業マンはあなたにたくさんの夢を与えてくれます。
そしてその夢の中にあなた自身がどんどんのめり込んでしまうのです。そして最終的に騙された!と感じてしまうだけ。
ひとときの夢を見るのもよいでしょう…。
でもあなたの身を守るのは…あなたです。
そんな失敗をしない為には、まずその相手を分析することから始めましょう。
住宅展示場にいきなりいくことはグッと堪えて、第三者の相談窓口 を利用して、相手を分析してから、営業マンに接触する等、いろんなサービスを利用してみることも良いのかもしれません。
晴れてハウスメーカーが決定し、住宅の品質を守るなら『新築工事中のインスペクションを依頼するのも良いでしょう。』第三者に細かいことを言わせつつ、営業マンとは仲良く終わる。
そうすればハウスメーカーとも良い関係を保って、気持ちよく新居に住めるかもしれません。
これが一番ですね。
インスペクションマンでした!
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