中古住宅は雨漏りのひとつやふたつ当たり前!
とは言わないけれど、意外とよく言われます。
『雨漏りしてたけど、直しましたから大丈夫です!』という不動産やさんの話。
インスペクションマンは幾度となくこの言葉を聞いてきました。
でもほとんどの場合…。確かに天井に染みはあるけど、水は垂れていなさそう。
雨漏りの直し方?隠し方にもいろいろあるので、ちょっと聞いてくださいね。
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室内で雨漏りを感じなければOK?
雨漏りの直し方、修理の仕方はいろいろあると思いますが、皆さんはどんなイメージでしょう。
雨漏りは根本的に直さなければ、結局で再発したりします。
そして『直しました!』の言葉の裏で行われていた修繕が以下の方法。笑い話ではありません。
しかし、考え方を変えればご自身で出来る雨漏り対策かもしれませんね!ポジティブに考えることも大事です。
雨漏りをテキトーに直す方法!3選!(非推奨)
バケツで防ぐ
さて、雨漏りといえばバケツ。
バケツといえば雨漏りですよね。
天井からぽたぽた落ちてくる雨水の下、床にバケツやタライを置いてしのぐなんていう方法もあります。
実はこの方法…天井裏でも使われている方法なのです。
バケツを置いただけで雨漏り直しました…と言われてたようです。
室内に雨は落ちてこなくても、天井裏では漏れ続けている。
困りました。
ブルーシートで防ぐ
これもよくあります。
小屋裏にブルーシートがドーンと張られています。
そこへ垂れた水は壁側へ流すようです。
もちろん壁側は水染みが…。
困りました。
おむつ!?で防ぐ(ペットシーツで代用も可!)
本当に少量の雨漏りの場合に使われていました。
え!?おむつ!?
どう考えても、大工さんが施工時に置いて行ったものではありません。
赤ちゃんが小屋裏で脱ぎ捨てるわけもありません。
困りました。
雨漏りってどうやってさがすの?
そもそも、天井裏まで雨が入っている時点で雨漏りが直ったとは言えません。継続しています。
そのまま放置しておくと、屋根の木部の劣化やカビシロアリの発生等をひきおこしかねませんので、きちんと雨漏り箇所の特定をしてきちんと直してもらいましょう。
雨漏りの跡はよーく見ればわかるんです。
高輝度のライトを当ててみる!
これはインスペクションを行うときにかなり使える手法です。
出来るだけ高輝度のライトを使うことで、普段は見えなかったものが見えてきます。
染みやひび割れはもちろんですが、壁のゆがみ等も見えますね。
もちろん床下や小屋裏でもかなり活躍しますので、内覧に行くときには持っていってみましょう。ちなみに高輝度(かなり明るいやつ)が良いです。5000円程度するかもしれませんが、ここをケチると悪いところがよく見えないで終わります。
雨漏り探しのヒント!
フラッシュを使用したカメラで撮影すると気付かない水染みが写っていることもあります。肉眼とカメラの差すごく感じます。
そのほかにも和室の白木部分がすごくきれいになっている…⇒ 雨染みを一生懸命消した。とか、クロス(壁紙)が少し浮いている…等も雨漏りのサインの時があります。
『なんかこの柱、きれいだぞ…』と感じたら注意しましょう。
染みがあっても雨漏りとは限らない!
見分けにくいのは、天井の水染みでもネズミやハクビシン等、小動物のフンの場合や、屋根材の留め付け釘が結露した場合の染み等、やはり小屋裏に上がってみないとわからないことがたくさんあります。
天井に水染みがあるからこの家は雨漏りしているんだね…と思うのは早とちりです。実は問題なしということもあります。
雨漏りってどうやって直すの?
雨漏りを直すにも、色んな考えの方がありますね。
人によってはシーリング補修だけで考えている人がいますが、それはとても危険です。
シーリングは一時的なものと考えましょう!
シーリングが劣化したらまた雨漏りする家…ではあまり意味がありません。
逆にシーリングをしたために雨漏りがひどくなってしまった場合も。
基本的にはシーリングが切れても漏れないように直す必要がありますので、雨漏りに詳しい方に相談するとよいと思います。
雨漏り診断士に頼む!
必要な場合には、その雨漏り診断の専門の方を探すのもよいでしょう。雨漏り診断士という資格がありますが、これも住宅診断士同様に実務が得意な方とそうでない方がいると思います。このあたりに見極めも大切ですね
知識の無い方に雨漏り修理を依頼すると確実にとんでもないことになります。
ご注意くださいね!!
インスペクションマンでした!
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