こんにちは。
インスペクションマンです。
家の隅々まで診てもらえるホームインスペクション。
その項目数が多ければ多いほど良い!!……と思っていませんか?
確かに検査項目数が多ければなんとなく安心感は高いですよね。
でもそこに潜む落とし穴?
今回はそんな診断項目数について、感想を述べていきます。
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診断項目400以上!診断時間3時間!!
ひゃー!すごい!
400項目ってすごい安心感です!
3時間も診てもらえるんですね!
…………
でもよーく考えてください。
3時間って180分です。
それで400項目を見るってことは…えーっと。
1項目を27秒……目にもとまらぬ早業です。
ひび割れよーし!
塗膜よーし!
雨漏りよーし!
やり方としてはちょっと想像出来ませんね。
自動車業界でも同じような問題がありました。
○○分車検!お待たせしません!
結局検査をしてないだけだったようです…。
本末転倒ですね。
結果的に劣化事象を分割すればこれくらいになる可能性あり
とはいえ、結果的に項目を分割すればこれくらいになる可能性はあります。
どういうことかというと、ちょっと見てみましょう。
【外壁からの雨漏りの場合】
その中にはいくつかの劣化事象が併発しています。
- 外壁のひび割れ
- 塗膜劣化
- シーリング劣化・破断
- 下地木部の劣化
- 外壁防水層の劣化
- 木部の腐朽・蟻害
- カビ・苔や藻の発生
- 内壁の水染み
- クロスの剥がれ
- 内壁のひび割れ
- 床の水染み
- 床の沈み込み 等々
【屋根からの雨漏りの場合】
- 屋根の塗膜劣化
- 屋根葺き材の劣化
- ルーフィングの劣化
- 野地板の劣化
- 取り付け釘の腐食
- 垂木の劣化・水染み
- 水濡れによる腐朽・蟻害
- 断熱材の水染み
- 天井の水染み
- 天井の剥がれ
こんな風に結果的に一つの劣化事象から導き出される事象は10にも20にもなることがあります。
つまり、400項目をチェックリストを使って調べてるかというとそういうことではなく、結果的にそうなるというイメージです。
ですので、そのような記載の時には、おや??という目で見た方がいいかもしれませんね。その項目数を売りにしている場合は、ちょっと消費者に誤解を与える記述ではないかと感じています。
百歩譲ってチェックリストを使用して項目をチェックしている場合にはそれぞれの劣化事象の繋がりは見えてきません。
ひび割れあり……それで??
水染みあり……だから??
もちろん、項目数で比較している方がいるからこそ、そういった記載が有効に働くということもありますが、お客さんに誤解を与えかねないという意味ではちょっとその集客のしかたは控えるべきではないかと思いますがいかがでしょう?
まとめ
いかがでしょうか?
まずはインスペクション業者の比較をする前に、こういった視点でその検査が本当なのか…検査なのにテキトーとかでは全く意味を成しません。
誠実なインスペクターに出会い、大きな買い物に失敗しないことを祈っています。
インスペクションマンでした!
それではまた!
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