ここでは住宅診断・ホームインスペクションに関する資格についてご説明します。
『住宅』『建物』『家屋』など同じような意味を持つ資格は多くありますが、それぞれのやっていることは全く違うのです。
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宅地建物取引士(旧 宅地建物取引主任者)
資格の概要
何が出来る資格?
宅地建物取引士(旧 宅地建物取引主任者)は宅建業法という法律に定められた資格です。
この資格は何が出来るでしょうか?
- 重要事項説明書を説明することが出来る。
- 宅建業を営むときに、その事業所に5人に1人の割合で必要になる。
どんな人が受験するの?合格率は?
この資格の受験資格はありません。未成年でも受験することができ、下手をすれば小学生でも取得実績がある資格です。
そしてその総合合格率は約20%以下、比較的難易度の高い資格ですが、受験資格が無いということで、半分くらいが記念受験みたいな資格です。
ですので、実際の難易度はそこまで高くないものと思われます。
ニーズはあるの?
ニーズは抜群です。
これが無いと不動産業を営むことが出来ませんので、持っていない人にとっては人を雇わなければいけません。そして会社を大きくしようとしても5人に1人の割合で必要になってくるのでハードルが上がります。
宅建士がいなければ宅建業が出来ないので、会社は宅建士にやめてもらっては非常に困ります。
あなたの会社が5人以下でもし宅建士が自分1人だけ…という場合には強烈な引き留めにあうことでしょう。
宅建士ってどんな人?
宅建士は一人前の営業マンとしては最低限の必要資格。
住宅業界で言えば、宅建士の多くが営業マンというイメージです。
重要事項説明が出来るということは、自分で取引の手続きを完了することが出来るということです。不動産取引においてこの資格をもっていることが一人前の最低ラインといったところでしょう。
この資格が無い営業マンは、誰か他の宅建士に重要事項説明をしてもらうしかないのです。
資格が無い者が重要事項説明をすることはもちろん違法です。
宅建士に依頼するホームインスペクションも重要!!
宅建士にインスペクションを依頼するとすれば以下の業務です。
- 契約書の内容をチェックする
- 重要事項説明書をチェックする
- 取引に立ち会う
中には、ホームインスペクションは一級建築士でなくてはダメというサイトがありますが、これは間違いです。
宅建士は『取引のプロ』です。
ただし、建物には詳しくないので建物のインスペクションは建築士等にお願いするのがいいでしょう。
住宅を取り巻く業務は様々です。宅建士には宅建士の役割があるということ。
一級建築士に取引のインスペクションをお願いしても的外れでしょう。
まとめ
いいかがでしょうか。
住宅は様々な業務が絡み合っています。
それをトータルでバランスよく診れるのが良い住宅診断士・ホームインスペクターということかと思います。
これからインスペクターを目指す方も、建築士だけでなく取得しておきたい資格ですね。
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