ここではホームインスペクター・住宅診断士の探し方の一つをご紹介いたします。
まずはその壱≪本当に第三者かを読み取れ≫
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探し方のヒントその壱 ≪本当に第三者かを読み取れ!≫
他の繋がりで仕事をしている下請け等の建築士の場合
建築業界は繋がりで出来ている
根本的なことですが、お仕事は誰かの協力があって成り立っているものが多く、その仕事に関しても義理・人情というものがあります。
ホームインスペクションという仕事の性質上、他人の仕事に対して指摘をしたり、仕事の流れを阻害してします可能性はゼロではありません。
そんな中でも、建築士はエンドユーザーから自分で仕事を取ってこれるのは一握りで、やはり人との繋がりの中で仕事をしています。仲間の建築士、不動産屋、ゼネコン等などつながりが多くあり、他の仕事に影響するかもしれないので揉め事に対しては出来ればやりたくない…というのが本音です。
繋がりが迷いをもたらす
どういうことかというと、そういった仕事をしている建築士等にホームインスペクションを頼んでも、指摘をすることに少し迷いが生じる可能性があるのです。
ここまで指摘しちゃったら迷惑がかかりそうだから、これくらいはおまけ。なんてことはインスペクションにおいては許されることではないのです。そもそものご依頼主に対して不誠実な行為になってしまう可能性があります。
もちろん、そんなこと構わずに仕事は仕事『許せ同志よ!』とザクザク言ってくれる人もいますので、そういったリスクを回避できそうな方に頼むといいでしょう。
リフォーム等、ホームインスペクション以外の仕事をしている場合
インスペクションは広告のような物
これが実はけっこう多いです。
リフォーム会社・新築住宅会社のメンテナンス事業部・シロアリ業者等、インスペクションを切り口に営業をたたみかけるという手法があります。
実はこの手法。インスペクションが制度化されるときに『このやり方は儲かるぞ!』と各社が一斉に取り組んだり、これを切り口に御社の売り上げがアップします!などのコンサルが流行ったりしていました。
その会社の奥に結局不動産取引を囲い込もうとしている節はないか。
リフォーム工事やメンテナンス工事の受注を使用としている節はないか。
こんなところを見てみると良いかもしれません。
要するにこのような会社の場合、インスペクションは広告費のような扱いです。
ですので、極端に価格が安く出来るのはそういった理由があるからなのです。
ホームインスペクション費用の適正金額についてはこちらでお話をしています。
結果が過剰且つ不安をあおる内容
そういった業者の場合には大体、自分の得意なところの報告が徹底的にされます。
例えばリフォーム業者であればリフォームに繋げるための不具合事象報告の仕方になりますし、シロアリ業者であればピンポイントです。
もちろんそういった会社に頼んではダメ!ということではありませんが、中古住宅の劣化事象は様々です。その会社の得意分野に仕事が回ってくるような報告の仕方では、結果的にその他の大事な部分の費用がまかなえず(余計な出費となってしまい)、当初予定していた想像を超える資金計画になる可能性があります。
もちろんお金をかけて工事を行えばそれなりの良いものの可能性はあります。 しかし、いまやっておくべきこと、もう少し後でもいいもの等をきちんと分けて検討できる報告書が最も大事なのではないでしょうか。
『やらなきゃダメ』といわれたら、更なる第三者に聞いてみる必要はありそうです。
まとめ
ホームインスペクションの第三者性。当初は非常に重要視されていたものが、何故か薄まってしまった感があります。もちろん専門家にみてもらうということは無駄な事ではありませんが、それなりの金額が発生することなので、その会社の裏の姿を調べてみてはいかがでしょう。
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