建築士は住宅診断(ホームインスぺクション)を実施するのに必要な資格として代表的な資格です。
住宅診断士(ホームインスペクター)という資格もある中でなぜ代表的なのか。それは2018年のインスペクション制度がスタートした時、日本のインスペクション(建物状況調査)に於いては建築士であり且つ既存住宅状況調査技術者であることが求められました。今回は建築士について住宅診断・ホームインスペクションという括りの中で見ていきたいと思います。
※建築士を取得するとどうなれるのか…等は、各資格学校のページにお任せします。興味のある方はどうぞ。
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建築士(一級建築士・二級建築士・木造建築士)
一級建築士は何でも知っている?
幅広く知っている人も入れは、そうでない方も多いです。建築士の資格で勉強するのは幅広い範囲を勉強します。建築の歴史であったり、法律であったり、構造、建築施工等様々な分野を学ぶことになります。その範囲はとても広い。100%を目指したら痛い目を見る資格試験です。
各資格学校も合格をするのに100%を目指す必要は無い…と教える位ですから、建築士に合格したからと言ってすべて知っているものではありません。そもそも資格試験の範囲内で建築はすべて語れません。そこから各分野に分かれて知識を深めていくわけですが、すべてを語れる建築士はいないと思います。
住宅診断・ホームインスペクションは『一次診断』であるということです。視野を広く持つことは住宅診断・ホームインスペクションにおいてはとても重要な事です。さらにバランスをとるべきなのは、建築知識だけではなく、不動産取引の知識やその他の知識等も併せ持っていることも検討すべき事項かと思います。
一級・二級・木造建築士の違いは何?
大きなところで言うと、扱える規模や用途が違います。
またその難易度も大きく変わります。しかし資格の難易度については先ほども述べた通り、机上の試験ですので、それほど気にする必要はないかと思います。
難易度の高い資格に合格した人は努力の人…が多いです。言い換えると、努力すれば取れる資格ということです。もちろん優秀もたくさんいますが、一級と二級に雲泥の差があるかと言えばそんなことはありません。優秀な二級建築士・木造建築士も沢山います。
設計寄りの建築士・施工寄りの建築士に足りないものは?
これは良く言われます。
設計寄りの建築士は現場のことを考えず(考えられず)に設計し、施工寄りの建築士は逆に設計図を軽視しがちです。設計図は建物を建てる為の共通言語です。現場で納まらない等のトラブルがあった場合には一旦設計者に戻し、適切な指示を受けたうえで施工方法の変更を検討すべきなのですが実際は職人任せは多くあります。
どちらが良いかはわかりませんが、これもバランスが必要ですね。
特にデザイン系の方と現場系の建築士は水と油…(言い過ぎか?)のようなことがあります。
やっぱり何事もバランスが大事だということですね。
建築士になるにはどうしたら?建築士になったらホームインスペクター(住宅診断士)になれるの?
勉強することです。
今年から建築士制度が大きく変わりました。所定の学科を卒業した大学生はその年に試験を受けることが出来るのです。今までは実務経験を積んでから受験だったのですが、大学在学中に一級建築士の試験勉強をしておくことが最も効率的な時代です。真面目な学生生活を送ることが将来的につながる時代ということですかね。ただし、ホームインスペクション・住宅診断に於いてはその場数が必要になりますので、それなりの経験値が必要かと思います。
各資格学校の建築士講座
建築士の講座は様々な資格校の目玉商品です。中には100万円近いものも…。それを掛けても合格する保証はないのですが、自分の退路を断つつもりで受講している人が多いです。資格は何でもそうですが、簡単に取得できるものではありません。