ここではリノベーションの時に必要なインスペクションについてご紹介!これを忘れたら後で後悔します…。
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リノベーション前に絶対必要なインスペクションとは?(マンション・団地編)①断熱性能等
マンションのリノベーションを考えるとき、どうしても家の中デザインのことばかり考えてしまいますよね。しかしマンションや団地は共同住宅という特性上、その管理に従わなければいけないことがあり、マンションの特性上、様々な予備知識を持っていないと、必ず失敗します。
そんな時にまたやり直しをしなくてはいけない…なんて嫌ですよね。
今回はその辺りの調査ポイントをいくつか教えます。
構造躯体の断熱状況を確認しよう!
これは意外と見落としがち。特に古い団地タイプのマンションの場合にはこれに気を付けないとあとで色々後悔することに。
多くのマンションの構造はRC造(鉄筋コンクリート造)かと思います。
コンクリートは熱容量が大きく、一度暖まれば冷めにくい、冷えれば暖まりにくいという性質を持ちます。例えば、コンクリートむき出しの壁が外部に接している、又は隣接する住戸に接している場合には要注意。
外部に接する壁は外気の影響を受けやすく、無断熱で冬場等にコンクリートが冷やされた場合にはまず確実に結露が発生すると思っていいでしょう。
また、隣接する住戸に接する壁や床についても要注意。
隣接する住戸に人が住んでいれば、隣でもエアコンなどが使われいるため。その壁が極端に冷える事はないと思いますが、空き家になった時のことを考えましょう。
最初は良いけど徐々に冷えていって、いずれは外部に接する壁と同様に界壁や床でも結露を起こします。
隣の家に暖房をつけてくださいというのもおかしいので、そういった危険性がある場合には外気に接する部分に限らず断熱施工をすることをお勧めします。
まずは建物の断熱状況をきちっと確認してその後の施工をどのようにしたら良いかを考えることが重要です。
断熱は隙間が生じないように!
これも重要ですね。ここからは施工の話になるので、ざっくりと話します(色んな工法があるので)が、断熱材と躯体の間に湿気が回らないようにすることが重要。壁の中に入った湿度の高い空気が一気に冷やされ、見えないところで結露が発生。大量のカビを生み出す可能性があります。
ポイントは断熱材に隙間を作らない、且つ、断熱材の裏に隙間を生じさせない。
例えばスタイロボード(スタイロフォームに石こうボードがくっついているような物)を適当に施工して、且つすき間だらけだったりすると…考えたくないですね。
(もちろんスタイロボードも適切な施工をすれば優れた施工性を確保できる断熱材と言えるでしょう)
カビが生えたら本当に厄介です。
結露の発生は、換気と気密にも深く関係する。
構造躯体を断熱をしたら結露をしないか…いったらそうではありません。
開口部のサッシがシングルガラスであれば、今度はそこが結露をするでしょう。
マンションの開口部は共用部になります。
これをリフォームしたいと言っても、出来ないのです。
ではどうするか。今のおススメは後付けの内窓(あまりカッコよくないけど…)
そうすることで、開口部の断熱性や遮音性が高まります。
さらに必要なのは換気計画です。これについても昔の建物は換気をしたくても換気扇がなかったり、換気扇のダクトを外に出したくでも躯体に穴があけられなかったりと、多くの制限が掛かります。
まとめ
ということで、断熱関係については以下の点を注意してみましょう!
- 断熱材はどこにどれくらいのものが入っているか
- サッシの仕様は何か
- 換気設備の仕様は(換気扇のダクトを外に排出出来る箇所があるか?)
- 断熱の弱点はどこか
まずはこれらを確認してからその他の施工やデザインを考えましょう。
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